『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。ようやく日本一周の旅を終え、高田馬場で蒸し料理ならぬ虫料理を食べて悶絶していたと思ったら、今度はスタカレー以来の埼玉県上尾市で、超魚料理がうまい、だけど地獄のような店名の店で至福の時を味わっていたようで。。。
再びの埼玉・上尾降臨。ママチャリ日本一周を終えた悪魔、魚類を喰らう!
ガッハッハッハッハッハ!!大魔王ポルポルだ。
1年以上かかった日本征服の旅。その次は我輩はアフリカを征服したい。そのアフリカへ行く資金をキャンプファイヤーで集めておるのだ。だがしかし!全く資金が集まらない。困った困った。ガッハッハッハッハッハ!!
やはり、職業がホームレスでは説得力が半減してしまうのか。そんなことを悩んでいると、悩みすぎてお腹が空いた。昨日から何も食べていないのだ。だがしかし、何か食べたくても家も職もないホームレス。金がないので何も食べられないのだ。
そこで我輩は考えたのだ。
「誰かに食事を献上させよう。ガッハッハッハッハッハ!!」
ニンゲン界でいう「おごってもらう」という、おもらい行為だ。しかし、我輩にはそんなプライドは持ち合わせておらぬ。
「乞●と言われても結構! 世の中はプライドなど持っていては生きて行けないのだ。ガッハッハッハッハッハ!!」
何を隠そう、今まで、秋葉原の大盛り定食やスタカレーを始めとする、多くの食べ物をおごってもらった。幾度となくおごってもらったので、今回も食事を献上させようと考えたのである。
我輩は街角でおごってくれる人を探した。
「ガッハッハッハッハ!!我輩は腹がへった。刺身が食いたい!」そんなことを考えて街を歩くと、一層腹がへった。早く何かを食べなければ死んでしまう。
我輩は、埼玉県上尾市内を彷徨っていた。すると、我輩が腹がへったということを聞き付けて、
「ぜひ! ご飯を献上させてください」と言ってきた人がいた。我輩にとびっきり美味しいと噂の刺身を献上させたいそうだ。
「ガッハッハッハッハ!!我輩に刺身を食わせたいとはイイ度胸だな。素晴らしいニンゲンだ」
そんなことを思いながら、我輩はモジモジした。おごってもらう身なので失礼なことはしてはいけない。
「ホンマにおなか空いたんですよ〜」とお礼を言って付いていくことにした。
あまり人通りの少ない道の片隅に、小さなお料理屋さんがある。その場所こそ、刺身の美味しいお店だ。名前は「縁真」と書いてある。読み方は「えんま」だそうだ。
「ガッハッハッハッハッハ!!なんとも魔界らしい名前の店であるな。感心、感心」
そう思って、我輩は店内へと入ることにした。我輩は腹がへった。早く満腹になりたい。思い切って店の扉を開けて、恐怖のオーラを全快にして、店員を脅そうとした。
「あのー、すみません。めちゃくちゃお腹空いたんで美味しい料理が食べたいんですが…」
いかにも腰の低い我輩を見て、店員は驚いたのか、それとも恐怖で震え上がってしまったのか、オドオドしだした。そして、我輩に神聖なる白いタオル、いわゆる「おしぼり」を渡してきた。
「ガッハッハッハッハッハ!!ここの絶品料理を食べつくし、明日からのホームレスの活力を入れるとするか」
そう思って、我輩は、刺身をたんまり頼むことにした。今日はどんだけ食べてもタダだ。おごってくれるから安心して食べることができる。そう、これこそ我輩の魔力だ。そう思って、カツオにハマチや貝類を注文した。
メニュー表を見るだけで我輩の食欲は増すばかりだ。その気が狂った目つきに店内は闇のオーラに包まれた。いかにも魔族らしい。この店もすぐに魔族により支配されるだろう。そう思っていると、豪勢な刺身が献上された。
ガッハッハッハッハ!!なんと素晴らしい味なのだ。どれもこれも海の味がする。素晴らしいぞ!
そう思ってパクパク食べ進めると、5分ほどで食べ終えてしまった。絶品の味だったので、味すらも覚えていない。しかし、空腹すぎたので胃袋もビックリしてしまったのだ。味覚が感じ取れないほどウマすぎたのだ。
「ちっ!なかなか我輩の胃袋は満たされない。なぜだ?なぜなのだ??ガッハッハッハッハッハ!!」
そして、次は「クリームチーズの醤油漬け」を頼んでやった。何ともシャレオツなつまみだ。我輩は魔族といえ辛い物は食べられない。甘党なのだ。
「クリームチーズの醤油漬け」と、甘そうな名前が書いてあり、食べない理由が見つからない。それを注文した。
店員はさっそく、我輩の注文を受けて作り出した。魔族の胃袋は強大だ。何もかも飲み込むブラックホールの胃袋に店員の手は追いつかない。その横で、高見の見物をしている。
きっと巨大なチーズが届くに決まっている。
すると、我輩の前に現れたのはすごく小さいクリームチーズだった。こんな小さなもので我輩の胃袋が満たされるものか!我輩を生き埋めにするほど巨大なチーズを用意しろ!と、思ったが、奢ってもらっている身なので文句は言えない。少し残念だったが、特別にそのチーズを食べてやることにした。
「ガッハッハッハッハ!!!メチャクチャウマいではないか!」
ほのかに彩る醤油にワサビを付けて食べるのだが、まるで蕎麦を食べるときのツーンとした香りと、口の中に広がるチーズの甘みが絶妙にマッチしてウマい。魔界にはない食べ物だ。これ以上素晴らしい物はない。
そんなことを考えながら、クリームチーズを5つ完食してやった。ちなみに、5つで500円なので、1つ100円だ。
ホームレスな生活をしていたら考えられない。何とも素晴らしい高級料理である。
「がっはッハッハッハッハ!!なんともいいつまみだ。満足であるぞ」そんなことを思いながらビールをがぶ飲みした。
しかし! 我輩の巨大な胃袋はまだまだ満たされない。このブラックホールの胃袋に店員もさぞ驚きを隠せないようだ。そして、我輩に飛びッきりの美味しい物を持ってこいと命令してやった。
店員はいったい何を持ってくるのか、もしや気が狂って、コウモリの唐揚げでも持ってくるのではないだろうか。はたまた、ダンゴムシでも食べさせるつもりではないだろうか。そんなことを考えていると、店員は豪華な料理を持ってきた。
そう、店員はおめでたい「一匹丸丸使った魚の煮つけ」を持ってきたのだのだ。魔界の川にも泳いでいない素晴らしい魚。なんてウマいのだ。と、思っているのだが、実は何の魚か覚えていない。それだけが心残りだ。もったいない。魚の名前は忘れてしまったのだが、美味しかったことは覚えている。
その魚を食べながら、ビールが良く進んだ。我輩は巨大な胃袋と引き換えにビールもよく飲むのだ。その量は3時間で1杯程度。ニンゲンも驚くほどのスピードである。
刺身やチーズや煮つけなど素晴らしい食事を堪能すると、我輩の胃袋は満足した。
「ガッハッハッハッハッハ!!なんともウマい料理ばかりであったぞ。こんな場所にこんなものがあったとは知らなかった。素晴らしい。また来てやろう。」
前回は虫料理というものを食わされていたので、口の中がメチャクチャだった。そのお口直しに、こんなにうまい新鮮な料理が食べられて満足だった。どれもこれもウマい物ばかりなので、オススメの料理屋さんであるぞ。
そんなことを言い残して、我輩はビールを飲みほして店を出た。大魔王ポルポルによる、アフリカを征服するための「資金集め」の旅はまだまだ続く。(本当につづく)
TEL 048-779-2626
埼玉県上尾市柏座1-10-3-6 KSYビル 1F
JR高崎線上尾駅 西口 徒歩5分
営業時間 [月~金] 11:30~14:00、18:00~23:00 [土] 18:00~23:00
定休日 日曜日 (月1回月曜休みあり)
※大魔王ポルポルさんへの激励のメッセージはコチラまで!
・アフリカ横断!!‐ホームレスがアフリカの現状を見てアフリカのことを伝える‐(クラウドファンディング)
・大魔王ポルポル@ホームレス魔王(Twitter)
・大魔王ポルポル(755)
『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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