中国が迎えた王朝崩壊期。権力闘争本格化で追い詰められた習近平

 

仮に権力闘争の行方がどうであろうと、中国が今後没落する宿命は避けられません。そのため国富を私富に変えて、中国から脱走する「裸官」の活動はますます活発になっていくでしょう。かつて蒋介石を頭とする4大家族も、国共内戦後に大陸から北米やラテンアメリカへと大金を持ち逃げしました。

これは中国人の「さだめ」であり、中国共産党だけが悪いといった話ではありません。「無官不貪」(汚職しない役人はいない)というのは中国5,000年の伝統文化であり、そのために王朝崩壊と易姓革命を繰り返してきました。

習政権、今度は中国全人代、代表45人の資格を剥奪 買収を認定し「当選無効」 極めて異例な事態に

習近平政権は9月13日、国会議員に相当する遼寧省選出の代表45人を、選挙で金品による買収を行ったとして当選を無効とする決定を下しました。遼寧省は李克強がかつてトップだった省であり、団派への圧力とも報じられています。

権力闘争の激化と相次ぐ汚職摘発は、すでに中国が王朝崩壊期に入ったことを意味しています。「皇帝」習近平に対する民衆の嘲笑と、宮廷内での権力争い、汚職摘発と粛清の乱発というのは、つねに中華王朝の末期崩壊前夜に見られた現象なのです。

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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