いじめに遭う我が子を親が守りたいと思うのは当然のこと。しかし、同じく子供を守るべき学校側が、被害者サイドに極めて悪質な「妨害工作」を行った、というニュースが飛び込んできました。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、そのような学校側の対応に保護者が取るべき行動を紹介しています。
普通の生活
『聲の形(こえのかたち)』という映画が上映されていることをご存知ですか。なかなかのヒット作のようです。原作は、「いじめ」がテーマになっているとのことでマスコミにも取り上げられたマンガです。原作は読んでいたのですが、映画が話題にもなっていますので、観てまいりました。原作の少年マガジンのサイトから少し引用させていただきます。
お前なんかに出会わなきゃよかった。もう一度、会いたい。
耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。
ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。
幾年の時を経て、将也は、もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。
【作者・大今良時先生から】「点と点で生きている人たち。遠く、離れ離れの小島のように生きている人たちを描きたくて、この物語を描きました。みなさまに読んでいただければ、この上ない幸せです」
映画では美しい色彩のなかで、主人公の少年少女や同級生たちの青春が描かれています。高校生になった彼らのそれぞれの思いが交錯する切なさと、高校生だった頃の自分が重なってくるような不思議な映画でした。
「いじめ」という観点から考えてみますと、現在只今、いじめのまんなかに置かれている子にとっては、この世界は重苦しい、色彩のない世界に見えていることだと思います。そんな世界から救い出したくて、保護者の方は学校に相談します。
そんな親の願いを踏みにじるような事件がおきています。父親から「いじめの放置」を指摘された小学校の校長が、転校と訴訟を妨害しようと町議会議員を使って圧力をかけたというのです。