議員を使って被害者に圧力。いじめ隠蔽のため学校はここまでやる

 

毎日新聞の報道によると、福岡県苅田町の小3の女子児童が、同級生らに持ち物を隠されたり、仲間外れにされるなどのいじめを昨年から受けていました。父親は、何度も学校に相談しましたが、一向に解決してもらえないため、今年の3月、校長に「子供は転校させる」、「いじめを放置したので、学校に対して訴訟を起こす」と伝えました。

これを聞いて校長は町議に相談。そこから父親と面識のある町議を使い、父親に対して、「丸く収めてほしい」などと提訴、転校を思いとどまるように説得したとのことです。父親は現在、説得には応じず、児童は4月中旬に転校し、学校側を提訴する準備を進めていると報道されています。また、校長が、町議に児童の氏名やトラブルの概要などの個人情報を漏えいしていたことも分かっています。

記事では、個人情報の漏えいを強く問題視しています。しかし、より深い問題はそこではありません。校長が町議を使って圧力をかけたという点です。校長がなすべきは「いじめから子供を守る」ことです。この校長は「法的措置を取れば、双方の子供の心を傷つけることになる」と述べているようですが、こんな言い逃れが通用すると思っているとは恥ずかしいかぎりでしょう。校長がいじめの存在を認め、しっかりと対処して、いじめを解決していれば、何らも問題にはならなかったはずです。

当団体への相談でもこんな事がありました。お母さんが学校側に「法務局に相談します」と宣言したところ大変な目にあったというのです。法務局が訴えを受け付けて、実際に担当者が学校に調査に赴いたところ、驚いたことに、学校は被害者側が全く知らない議事録を作成していて、それを鵜呑みにした担当官から冷たくあしらわれたという内容でした。

このような学校の隠蔽工作、妨害工作を避けるためには、黙って直接警察法務局などに行くことです。学校に知らせる必要はまったくありません。

print
いま読まれてます

  • 議員を使って被害者に圧力。いじめ隠蔽のため学校はここまでやる
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け