出典は、最近読んだこの本です。松岡修造氏のスポーツ教育の考え方をまとめた一冊。人の実力やヤル気を引き出すヒントが満載です。
『僕はこう思うんだ』(松岡修造 著/双葉社)
「甘え」を欲しがる人は、たくさんいます。
「初心者なんだから、もっと優しくしてくれたっていいじゃないですか!」
「まだよく分からないから、無料で提供してくれたっていいじゃないですか!」
「まだ未熟なんだから、もう少し言うこと聞いてくれたっていいじゃないですか!」
などなど、「ハードルを下げてくれないと困るんですけど」という主張をまくしたてる人がかなりいるのです。
そして、そういう主張をする人からは、まともな人は成長しません。ハードルを下げることを求める人は、ハードルを下げてあげたところで、「ハードルを下げられてもやっぱダメでした」と、また別のハードルの低い世界へと移り行き、いつまで経ってもジャンプしないからです。
厳しさを知って、それでも何か楽しそうで、もう少しそっちの世界が見たい、と思えるような人が、高いハードルを乗り越えてさらに飛躍します。
要求した「甘え」に応えたからといって、本人のためにはなりません。
「甘え」が許される現場は二流の現場であって、一流でいたい、一流を目指したいという場では、「甘え」は排除するほうがいいのです。「甘え」が通じたら、もうそこは一流を名乗れる場ではなくなるのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 自分たちの仕事はその世界のプロである、ということを考えると、どのような「甘え」は許されないか。「三大甘え」として3つの「甘え」をノートに書き、その「甘え」が生じた時の対処法も考える。
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