堪忍袋の緒が切れた米国。露と戦争になれば日本はどうなるのか?

 

ISへの共闘体制

米国とロシアは、IS打倒のために共闘を組んでISを追い詰めていた。しかし、ロシアとシリアは、テロ組織に対する戦闘での共闘であるとして、反体制派もテロ組織をしているが、米国は反体制派は、テロ組織でないとして、これへの戦闘を排除している。

しかし、ロシアとシリアはISへの戦闘より反体制派への戦闘を優先し始めた。特に大都市のアレッポの反体制組織に対する戦闘を積極化している。シリア軍の主流は、ヒズボラとイラン革命防衛隊とその軍指導者であり、60%以上がイランなどのシーア派である。

反体制組織をサポートしているのはトルコと米国であり、スンニ派諸国である。ISを資金的に支えたのはサウジなどのスンニ派諸国である。しかし、現在ISを支援できないが、反体制組織への支援を行っている。

クルド人組織がスンニ派トルコ系民族地域に侵入したことで、トルコ軍は9月3日、隣国シリア北部ライに少なくとも20台の戦車などで地上侵攻し、IS組織とクルド組織に攻撃をした。

トルコは、ロシアへ仁義を切ってシリアに侵攻したが、アレッポの反体制組織もスンニ派のトルコ系民族であり、支援したいのであるが、ロシアの手前できないでいた。しかし、米国が対空ミサイルをこの地域で展開して支援すれば、アレッポまで侵攻する気である。

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