逆に、「この年齢」を持ち出さない人ほど若い精神だと言えます。「ちょっと私、この歳で恥ずかしいんですが、これについて教えてもらえますか」と、新しいことについてどんどん学ぼうとして若者に教えを乞う姿勢の人は、精神が若い。
若者の間で流行っているというものに対し、「この年齢になると、何が面白いのか分からない。そんな面白くないもの、よくできるな」と、体験もしないのに評論をしたがる人は、精神も高齢。「この年齢になると、何が面白いのか分からない。だからちょっとやってみよう」と、とにかく体験だけはやってみるという人は、精神も若い。
年齢を重ねれば重ねるほど、そういう人間の差がものすごく開いていきます。そして、高齢を言いわけにして高齢者ばかりで集まるしかできない人たちと、高齢なのに若者に混じって生き生きとしている人とで大きく分かれていくのです。
時代の流れが速くなっていくと、年齢は関係なくなります。「高齢だから難しい」ということに対してはそれをカバーする技術がたくさん生まれてきて、「高齢だと若者より偉い」ということに対しても、その差を埋めるツールがたくさん登場します。そうやって、年齢の差が関係なりつつある世で、「高齢だから」「若者だから」という概念は、結局はもう自分の中だけの論拠にしかならない、そういう時代になってきているのです。
これから年齢を根拠に話をする人は、「ああ、他に根拠がないんですね」と失笑を買って終わり、ということになっていきます。
年齢を理由に何かをあきらめている、年齢を理由に行動をしていない、年齢を理由に変に正当化している、ということが、自分の中にはないでしょうか。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 年齢を理由に「取り組んでいないこと」「あきらめていること」がないか。ノートに列挙する。
- それらを今すぐやってみなければならない根拠を1つ無理矢理作ってみる。
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