安倍総理が「トランプ会談」で絶対に言ってはいけない3つのこと

 

安倍総理がトランプに与えられる最大のものは?

トランプさんは、世界最強国家アメリカの大統領になることが決まりました。大富豪で、奥さんは美人で、子沢山である。

すべてを手に入れたかに見えるトランプさんですが、実をいうと「得ることができていないもの」がひとつあります。それはなんでしょうか? 「尊敬」です。

いえ、トランプさんに投票した人たちは、もちろん彼を尊敬しているでしょう。しかし、ヒラリー支持者と、アメリカ、世界の支配層からまったく尊敬されていない

昨日、ロシアのニュースで、「アメリカと欧州のエリートがどれだけトランプをバカにしていたのか?」という話をしていました。ハリウッドスターの多くは、「トランプが大統領になったら、外国に逃げる」と話していた。欧州のリーダーたちも、露骨にトランプさんをバカにしていました。フランスのオランド大統領は、「トランプを見ると吐き気がする!」と言っていた。

そう、トランプは世界一の地位も大金も、きれいな奥さんも、健康な子供たちも得たが、エリートからの尊敬は得ていない

日本政府は、たしかにヒラリー勝利を確信し、トランプさんを無視していました。しかし、少なくとも欧州のリーダーのような批判悪口は言っていません。だから、安倍総理は、トランプさんが最も必要としているものを与えることができる。それは、「尊敬」です。

別に、特別何かする必要はない。会ったら、ギュッと強く握手して、「おめでとうございます!やりましたね! 一人でアメリカと世界をひっくり返しましたね!驚きました!」と言って、ニッコリ微笑めばいい。

もちろん、何か彼が喜ぶプレゼントを贈っても良いでしょう。アメリカの新大統領に対し、敬意を持って接することが一番大事です。それは、「卑屈な態度で」というのとは全然違います。

安倍総理は、トランプのスローガンを支持するべき

トランプさんのスローガンは、「偉大なアメリカを取り戻す!(Make America Great Again!)」です。安倍総理は、トランプさんに会ったら、「『偉大なアメリカを取り戻す』というあなたの目標を絶対的に支持します。いえ、アメリカは、すでに偉大ですが、さらに偉大になることを完全に支持します」と言いましょう。

すると、トランプさんは、「なぜ日本は、アメリカが偉大であることを支持するんだ?」と聞くかもしれません。そう聞かれたら、「日本は戦後、民主主義、資本主義の下で発展してきました。これは、アメリカが世界にひろげた体制です。もしアメリカが弱くなれば、独裁や共産主義が世界を覆うでしょう。そうなったら日本も困ります。私たちにとっては、アメリカが強く、繁栄していることが重要なのです」ときっちり論理的に説明しましょう。論理的に説明できなければ、「ただのお世辞」になってしまいます。

安倍総理は、「日米安保不平等論=正論だ」と言おう

トランプさんは、こんなことを言っています。「もし日本が攻撃されたら私たちは直ちに救援に行かなくてはならない。もし私たちが攻撃を受けたら日本は私たちを助けなくてもいい。この取引は公平なのか?」。

これは、まったく公平ではありません。日本が攻撃されたら、アメリカ兵は、日本のために死ななければならない。しかし、アメリカが攻撃されたら、日本兵は、決してアメリカのために死なないのです。なぜかというと、「日本は平和主義だから」。

常識的に考えると、これはとてもおかしく、「日本は世界で最も狡猾な国」と言われても仕方ありません。(もちろん、もともとは「日本が二度と反抗しないように」と、アメリカが現体制をつくったのですが…)。

それで総理は、トランプさんに、「日米安保が不平等だというあなたの主張はもっともだ。日米安保が片務から双務になるように、努力している。これからも努力を続ける」と言い、聞かれたら、「安保法制」「集団自衛権行使容認」などについて、説明するべきです。

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