帰りたいけど生活レベル落とすの嫌。疲労と残業の狭間で悩む人達

 

E子 「上限設定の単位も論点になってそうですね。『月70時間』とするより、『3ヵ月で210時間』とか『6ヵ月420時間』とした方が業務の状況で一時的に残業を増やすことができ、企業側には使いやすくなるかもしれない…とか」

所長 「うん、そうだ。規制の難しい仕事に対する『適用除外』をどこまで認めるかも労使で意見が分かれているらしいな。いま、運輸業や建設業などは残業規制の適用除外となっているだろ。規制を強化するに当たり、新たに医師などに広げる可能性もある。経済界からも『適用除外の拡大を求めていくことになるだろう』と声があがっている」

新米 「なんか特区みたいな考え方ですね」

所長 「そうだね。ある厚労省幹部は残業の上限を厳しくする代わりに適用除外の範囲を広げることもできるが、あまり広げると新たな抜け穴』になりかねないと懸念しているよ」

E子 「そうですよね~。なんか部分的には、逆行しているような…」

所長 「単なる労働時間だけでなく、終業から始業の間に一定の時間を置いて休息させるインターバル規制』を導入するかどうかも過労死を防ぐ点で重要だね」

新米 「勉強すること、ますます増えそうですぅ~」

image by: Shutterstock

 

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