客の8割が常連。スーパー「オオゼキ」がここまで愛される理由

 

正社員比率が高い人材戦略が特徴

オオゼキの人材戦略を見ていきます。従業員構成が特徴的で、正社員比率が約7割と非常に高い水準にあります。総務省統計局の経済センサス調査によると、スーパーが属する産業小分類の正社員比率は2~3割程度となっています。これと比較しても、オオゼキの正社員比率の高さは特徴的といえます。

オオゼキは多くの従業員に責任ある業務を担ってもらいたいと考えています。

現場の社員に仕入や販売などの権限を委譲するなどして、従業員にやりがいを与えています。そのためには、「正社員」という立場の方が馴染むと考えています。

オオゼキでは、従業員がやりたいと思う職種にほぼ100%配属させているといいます。自分がやりたい仕事ができる職場環境を整え、社員のやる気を引き出しています。

こうした人材面での投資の効果により、一般的なスーパーマーケットの廃棄ロス率は3~4%とされる中で、オオゼキでは正社員のきめ細かい対応もあり、廃棄ロス率を0.1%以下に抑えることができているといわれています。

一方で、売上高に占める人件費の割合は一般のスーパーよりも低く抑えることができています。正社員の比率が高くなることにより人件費は増加しますが、それ以上に売上高を上げることができているからです。

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