中国の「安かろう悪かろう」は過去の話。日本人が知らない中国の進化

 

これら量が質に転換し始めて10年近くたつ。相当の事ができるようになっている。シンガポール政府高官やシンガポールにいる欧米人とも「中国こそがアジアの技術立国を支え始めている。安かろう悪かろうは変わろうとしている」こういう話で盛り上がる。日本では相当の知識層にある人もこういう事実を知らず、空気が汚いとかいって行きもせずに銀座や心斎橋の観光客を見て中国を論評し見下している。

当の中国人エリートたちは日本人のそういう中国観を知っているが、もうどうでもいい感じ。少し前まではリスペクトしていた日本に承認してほしい願望を感じたが、日本自体があまり眼中にない感じだ。というか本物の自信がついてきたので、そうなると自己承認欲はしぼむものだ。

確かに日本では「田舎もん」のような中国人観光客に出くわすが、それは真のエリートが日本にもう来ないことも大きい。米国やシンガポールではアメリカンアクセントでアメリカンジョークもカクテル片手にオシャレに言える洗練された中国人エリートに出会える。日本にいたらずれるよ。隣国の事でさえも。

image by:Shutterstock

『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』より一部抜粋

著者/田村耕太郎(前参議院議員)
早稲田大学、慶応大学大学院、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を各修了。シンガポールを拠点に、歯に衣着せぬ鋭い論調で「日本の良い箇所・悪い箇所」を指摘するメルマガは、世界で勝負したいという人必読。
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