子供には勉強好きになってほしい、せめて学校が楽しい場となって欲しい…。そう願う親御さん、多いのではないでしょうか。無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』の著者で教育評論家の親野智可等(おやの ちから)先生によると、そのためには家庭での取り組みも重要とのこと。メルマガでは、学校での授業への集中力を上げ、勉強好きな子に育てるために親ができることが紹介されています。
授業への集中力を上げれば勉強が好きになる。学力も上がる
子どもが授業に集中して臨めば学力が上がります。そして、子どもを授業に集中させるには、2つのことが大切です。1つは、1時間目の授業の時点で脳が目覚めているようにしてあげることです。もう1つは、心配ごとに気をとられずに勉強できるようにしてあげることです。
1時間目の授業に合わせて脳を目覚めさせる
授業は午前中に4時間もあります。ですから、午前中の1時間目からに脳が目覚めているように、生活リズムを整えてあげることが必要です。
そのためには、特に、就寝、起床、食事、排便の4つが大切です。まずは寝る時刻を厳守してください。低学年だったら9時までに、中学年は9時半までに、高学年は10時までに寝るのが理想です。
毎日同じ時刻に就寝すれば、自然に同じ時刻に起きられるようになります。
そして、脳は起きてから2時間経たないと全開にならないという説がありますから、夜更かししないことが大切です。
排便も大切です。排便をしてこない子は、集中力がかけるという実験結果もあります。実際、授業中にトイレに行く子もいます。トイレに行っていたがため、重要な説明を聞き逃してしまうこともあり得るのです。
忘れ物が減れば授業に集中できる
忘れ物があると、子どもは授業の最初から意気消沈して意欲が低下してしまいます。ですから、忘れ物を減らすことが大切です。でも、忘れ物は、子どもだけでは直せません。
忘れ物をなくすには自己管理能力が必要ですが、この能力が目覚めていない子どももたくさんいます。特に男の子脳の子は自己管理力の目覚めが遅いです。
自己管理能力が成長するまでは、親の適切なサポートが不可欠です。ただ口で叱っているだけでは絶対に改善しません。ですから、合理的な工夫をしてあげましょう。
たとえば、学校に持っていくものを一カ所にまとめておく持ち物コーナーを作るのも効果的です。ひと目で何があるかわかるような状態になるように、並べたりつるしたりできるための工夫も必要です。
写真を活用するのも効果的です。教科ごとに必要なものを並べて写真に撮り、貼っておくのです。
ホワイトボードや付箋紙を活用している家庭もあります。
この他にもいろいろな工夫があり得ますが、そういう工夫をしながらも、最終チェックは親がしてあげるといいでしょう。