友達関係がよければ授業に集中できる
友達との関係が悪かったり、いつも一人だったりすると、子どもは授業どころでなくなってしまいます。
学校は学びの場であると同時に、友達と遊び、生活する場でもあります。友達関係の良し悪しは、学校生活をイキイキと過ごす上でのカギなのです。
親は、普段から子どもの話を共感的に聞いてあげて、話しやすい関係を作っておきましょう。そして、いつもと様子が違うとか、ちょっと元気がないなとか思ったら「この頃、○○くんはどう?」などとさりげなく聞いてみるといいでしょう。聞きやすい子なら、「このごろ、遊ぶ友達、いる?」と直接的に聞いてもいいでしょう。
友達のお母さんに聞いてみるのもいいと思います。その友達が「このごろ○○君は一人でいることが多い」などと、子どものことをお母さんに話しているかもしれないからです。
そして、気になることがあったら早めに担任の先生に相談してみましょう。子どもたちの人間関係については、先生たちも一番気になるところなので、ぜひ相談してください。
給食が心配だと授業に集中できない
食べるのが遅かったり、好き嫌いが多かったりすると、給食が苦手になりがちです。給食が食べられなくて悩んでしまう子は、当然、授業も身に入りません。
食わず嫌いを予防するためには、家庭でいろんな食材に触れさせることも効果的です。また、すでに嫌いなものは、たとえば家庭で栽培して収穫する喜びを味わせる、調理法を工夫してみる、一緒に調理してみるなど、親ができることをしてあげましょう。
それでも食べられない場合は、目をつぶることも大切です。子どものときに食べられなくても大人になってから食べられるようになることはよくあることですから、「子どものうちに直そう」などと思い込まない方がいいでしょう。
食べることを無理強いすると、食べること自体が苦痛でイヤなことになってしまいます。これは子どもの生きる力を弱めることにつながります。
また、給食嫌いが学校嫌いにつながってしまうこともよくあることです。それでは本末転倒です。
先生に、家でも食べる努力しているがなかなかうまくいかないこと、嫌いなものが給食に出る日は学校に行きたがらないこと、小食でたくさん食べられないこと、などを伝えましょう。
そして、大目に見てもらうように頼んでください。親として大人の交渉術を駆使して子どもを救ってあげてください。
給食のことが心配で授業に集中できないとか学校が嫌いになってしまう、などということは絶対に避けるべきです。
初出『小学生の学力を伸ばす』宝島社
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『親力で決まる子供の将来』
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