余談ですが、我が家ではこの「反論に応じる」会話が、子どもたちの興味の花開くきっかけのひとつになりました。
兄は、ある時期からモノの値段をやたらと訊くようになり、店頭でもイチイチ目に付く商品の値段を読み上げ、やがてはお釣りの計算に夢中に。そのお陰かどうかはわかりませんが、小学生になってからは算数の計算問題はとても得意で、自信を持っているようです。
一方で妹は、お料理好きの芽が出て、大きく伸びつつあります。お店で見かけたもの、外食で食べたものなどをよく覚えていて、「またアレ買って」「あのお店でご飯にしたい」が叶わない時は家で自分で再現しようとするのです。母や父の手は極力借りず、物凄い集中力で材料を切ったり、盛り付けたりしています。
子どもは、親が真剣に家計を考えて返事をする時には、意外と素直に従ってくれることが多いものです。既にねだり癖が付いてしまった子の場合は、いくらか時間がかかるかも知れませんが、それでもいつかは分かってくれるもの。
「この子は理解できる」と信じて、「でも受け止めて我慢できるようになるには時間がかかるかも知れない」と覚悟して、新しい信頼関係が築けるよう接することができたら良いですね。
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