中小企業は何を学ぶべきか
上記のように、顧客の購入履歴や傾向など、巨大なデータの分析をすることを、「ビッグデータ分析」という。
アマゾンはこの膨大なデータを、システムを開発し、高速度で解析して、レコメンデーションにアップする。
アマゾンのような大企業は、資金や人、時間などの経営資源をかける体力があるが、私たち中小企業は何をすべきか?
少ないデータでいいので、同じ考え方を使い分析すればいいのだ。
つまり「スモールデータ分析」である。
昔、タバコ屋のおばちゃんが店頭に来たおなじみさんに、「はいよ、ハイライトだったね」と渡していた感覚と同じである。
新規顧客の獲得は必要だが、既存顧客の再購入をはじめとする、顧客の維持は、同様に重要である。
一度自社製品を知ってもらうと、次回からは、自社のことをゼロから教える必要もない。
したがって、新規顧客獲得の場合と比較し、広告宣伝などの、マーケティングコストが低くて済む。
CRMは中小企業の強い味方なのだ。
経営資源に限りがある、中小企業や、新規事業、ベンチャー企業の場合では、考え方をまずは理解し、顧客獲得から、維持への仕組みに生かすとよい。
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