社員がナゼ辞めたか理解できぬ経営者の元に優秀な人材など来る訳がない

 

良い社員

そして、その一方で「良い社員が入ってこない」と嘆いておられる経営者もいます。「良い社員」とはどんな人でしょう。聞いてみました。

「人柄が良くて、周りの人に信頼をされる人」
「仕事の呑み込みが早くて、任せられる人」
「リーダーシップがあり、私の補佐が出来る人」

要は、即戦力として模範になるような社員です。

あなたは、どう思いますか? 今まで、そんな社員が入ってきたことはありますか?

いかにも、この経営者は求めすぎです。「そうした人がいれば、高給で雇う」そうです。そこで、どうしてそんな社員が欲しいのか尋ねました。「人を育てる余裕がないからだ」とのこと。分からないでもありません。

しかし、はっきりと言っておきます。そんな優秀な人は零細小売店には来ない、と思っておいた方が良いです。ですから、経営者の仕事は、社員を育てることにあります。時間をかけて、会社の役に立つ人間に育て上げることです。その覚悟がなくては、経営者はつとまりません。

このことは、「社員がどうして辞めてしまうのか」と嘆いている経営者と同じです。経営者が周りから信頼されていれば、社員はやめません。そして、入った社員は、自然と育っていきます。つまり、問題は経営者自身の考え方や行動にあるのです。

今いる社員を育てることが出来ない経営者が、「社員が辞めてしまう」とか「良い社員が来ない」と嘆くのはお門違いではないでしょうか。今回、この二人の経営者からは、経営者のあり方を考えさせてもらいました。もちろん、あなたのお店は大丈夫ですが、良い参考にはなるでしょう。

■今日のツボ■

  • 社員が辞めるのは、経営者の問題である。
  • 良い社員に育てるのは、経営者の仕事である。
  • 周りから信頼される経営者ならば、人は育つ。

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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