「フェロモン」を消さない
「フェロモン」を活用したいなら、当然ながら、「消さない」ことが大切になります。ですので、最初はこれです。
「人工的なにおいをつけない、人工的な薬剤でにおいを消さない」
これが、重要だということです。
「フェロモン」研究者に言わせると、前号も触れましたが、人工的ににおいをつけたり、消したりすると、互いの「フェロモン」のコミュニケーションができにくくなるので、人間としての生殖機能や生きる力を弱めてしまうことにもなるということです。
においには、とても重要な「フェロモン」も含んでいて、これによって、パートナーをいとおしく思ったり、自分を守ったり、自分に合った人を見つけることができるから、消してはいけない、のだそうです。
まずは、
「家では、極力人工的ににおいをつけたり、人工的な薬剤などで、においを消さない」
ことを心がけましょう。
洗濯なども香りのついた洗剤はできるだけ使わない方がいいそうです。
人工的なにおいは、自分もパートナーのにおいも「フェロモン」もわからなくしますし、すると、パートナーからの無意識の刺激を受けることも少なくなり、鈍感になり、気持ちをいたわることも減少するとか。
また、においにあまりに敏感になってなんとかしようとすると、パートナーのにおいも否定することにもなるし、しいては、自分の存在まで否定することにもつながっていき、お互いに、居心地が悪くなってしまうそうです。
清潔、大事です。
キレイ好きもよいです。
でも、行きすぎには注意していきましょう。
お互いのにおいや「フェロモン」までも消してしまっては、失ってしまうものも多く、元も子もなくなってしまいますから。
自分のにおいを嫌わず、受け止め、パートナーのにおいも自然のものとして、受け入れていくことが、仲良くやっていくためには大切なようです。
そうはいっても、加齢臭は気になる…なんてことも現実的にはあります。
実は男女とも、年齢とともに「ノネナール」という体臭成分が出てくるようになります。
この「ノネナール」は、皮脂中の過酸化皮脂の量が増加することにより、発生するといわれ、イヤなにおいとして異性に感知されます。とくに、男性の方が女性よりもにおうといわれますが、それは、男性の皮脂分泌量が多いためです。
また、年齢を重ねるにつれて、代謝も悪くなり、酸化に対する抵抗力も弱くなるので、さまざまなにおいが増えてくるようです。
これらを防ぐためには、
- 日々の入浴
- こまめに洗濯をした(強い香りがしない洗剤で)下着、服を着る
などでも、十分対処できるそうですし、動物性タンパク質や脂肪が多く含まれている食品を控えるといった食生活を見直すことも大切だそうです。
女性は、男性よりにおいに敏感で、そのにおいが嫌いだと、男性を拒否するようになりますから、男性は、意識して、やるといいようです。
あまりに体臭がひどいときには、健康上の問題がある場合もあるようですので、気になるときには医療機関に行くことも必要かもしれません。
逆に、家に物があふれている、あるいは散らかり過ぎ、汚れ過ぎは、他の余分なにおいが充満していては、違う物質の「フェロモン」を感じてしまうことが多く、これまたパートナーの「フェロモン」を感じることはできないそうです。
居心地も悪くなりますし、二人の関係にとっても、いい環境とはいえませんので、余分な物、ゴミ、などは、適宜処分したり掃除するといいそうです。