自慢話とグチばかり。それでも上司と飲みに行くべき、意外な理由

 

私は大学生の頃体育会系の部活に2年ほど入っていた。そこで飲み会となると、もちろん勧められたお酒は断れない。先輩の話を聞かされ、促されるままにお酒を飲み、先輩が許可を出すまで帰ることはできない。特におかしいと思うことなくしょうがないと思って諦めていた。

自分が上級生になった時、無理やり飲ませるまではしなかったが、似たような理不尽なことも後輩にしてきたように思う。

まず上下関係というものをきっちりと体験させる。組織には必要なものであり、このシステムが崩れるとうまくいかないことが多い。

そしてある程度理不尽な思いをさせる。これは前に述べたように理不尽への耐性をつけさせる。いくらでも理不尽なことがこれから起こるので、今のうちに慣れさせておくべきである。

最後に自分たちより下の代を意識させる。いつかは私たちがいなくなり、その後輩たちだけでやっていかなければならない。その時に初めて下の代を意識しても遅いのだ。先輩がいる間に、先輩が後輩を意識していることを見せることによってその後輩がさらに後輩を意識し始める。これによって組織の存続が容易になる

このような行動に拒否反応を示す方もいるだろうが、私は必要であると思っている。そのため意識的に後輩を連れて歩いたり、色々とうるさいことも言った。上記したような意図を直接伝えたことはもちろんないが、少しでも伝わっていれば良いと思う。

私は上級生にされたことを今となっては良い思い出であると思っているし、その人たちを嫌いではない。普段は頼れる人たちだったし、お金もたくさん払ってくれたりと面倒見の良い人たちだった。

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