禅寺の見どころ「龍」と「塔頭」

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多くの禅寺の法堂の天井には龍が描かれています。龍は、仏教を守護する八部衆の一つで、龍神と崇められています。龍を天井に描くことで、師匠から弟子へ法を説く場を空から見守るという意味が込められているとされています。
龍神が水をつかさどることから、雨を降らすともされているので、昔から建物を火災から守ると伝えられているのです。
天龍寺には加山又造、建仁寺には小泉淳作、東福寺には堂本印象など比較的最近の画家によって描かれたものに龍の天井画になりました。しかし、中には狩野光信が描いたとされる相国寺の蟠(ばん)龍図など年代物も存在しています。
大寺院の禅寺には元来は亡き高僧の徳を慕って弟子が敷地内に建てた小さな院(寺)があります。これを塔頭(たっちゅう)といいます。京都では、特に塔頭の多い寺院として東福寺、南禅寺、大徳寺、妙心寺などが有名です。
いつしか時間を見つけて禅寺巡りをしてみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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