やっぱりプーチンが好き。ついに初対面したトランプのジレンマ

 

米ロ関係のこれまで

プーチンが大統領になったのは、2000年。KGB出身大統領の登場で米ロ関係は悪くなりました。両国は、さまざまな問題で、ことごとく対立していきます。

  • 02年~03年、イラク戦争問題(ロシアは、戦争に反対)
  • 03年、ユコス問題(プーチンは、アメリカが当時ロシアの石油最大手だったユコスを買収するのを阻止した)
  • 03年、グルジア(現ジョージア)で革命。親米反ロ傀儡政権ができる
  • 04年、ウクライナで革命。親米反ロ傀儡政権ができる
  • 05年、キルギスで革命

米ロ関係はどんどん悪化し、08年8月、ロシアーグルジア戦争に発展していきます。これは、アメリカの傀儡国家・グルジアと、ロシアの戦争でした。

08年9月、リーマン・ショックから「100年に1度の大不況」に突入。米ロとも、戦い続ける力がなく和解。「米ロ再起動の時代がやってきます。ちなみに、アメリカの大統領はブッシュからオバマへ、ロシアの大統領は、プーチンからメドベージェフにかわりました。

2012年、プーチンは再び大統領になります。そして、また米ロ関係は悪化していきます。2014年2月、ウクライナで革命が起こり、親米反ロ政権ができました。

2014年3月、ロシアは、クリミアを併合。これで、欧米日は、ロシア制裁を発動。ロシア経済は、「制裁」「原油安」「ルーブル安」でボロボロになってしまいました。

2015年3月、「AIIB事件」が起こり、オバマは、「真の敵はロシアではなく中国だ!」とようやく気がつきます。それで、ロシアとの和解に動いた。米ロは協力して、ウクライナ問題、シリア問題、イラン核問題解決に動き、短期間で大きな成果をあげました。

しかし2016年、アメリカ大統領選が近付くにつれ、米ロ関係は再び悪化していきます。理由は、ヒラリーさんの「選挙戦略」にありました。トランプは、常々「プーチンと和解すべきだ!」と主張している。それでヒラリーは、

  • プーチンは、悪魔のような男
  • トランプは、悪魔のような男プーチンに操られている
  • プーチンの傀儡男を、アメリカの大統領にしてはならない!

と主張し始めた。オバマさんも、ヒラリーを勝たせるために、ロシアとの関係を再び悪化せざるを得なくなりました。

2016年11月、大統領選でトランプ勝利。ロシアでは、全国民がトランプ勝利に歓喜しました。「嗚呼、親ロシア大統領の誕生で、制裁が解除される!」と思った。しかし、そうはなりませんでした。

ロシア・ゲート」がアメリカで盛り上がり、トランプは手足を縛られた状態にある。「ロシア・ゲート」とは何でしょうか?

  1. ロシアが、アメリカ大統領選に介入し、トランプを勝たせた。
    これについて、プーチンは一貫して否定していますが、FBIは、「確実だ!」としています。
  2. トランプ陣営は、ロシアのアメリカ選挙介入に協力していた。
    つまり、トランプ陣営とロシアは、「共謀関係」にあった? これについては、特別検察官が調査中です。
  3. トランプが、コミーFBI長官を解任したのは、「捜査妨害」「司法妨害」である?
    つまり、コミーさんは、「トランプ陣営とロシアの関係を捜査していたので」解任された??? これも、特別検察官が捜査中。
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