更に残念なことは、COQ10を含む食材が非常に少ないということです。
ちなみにCOQ10を100mg摂取しようとした場合、もっとも多く含む食材でもあるイワシを20匹食べなくてはなりません。
幸いにも2001年に食薬区分の改定が行われて、COQ10はサプリメントとして的確に取り入れることが可能となりました。
ある意味、サプリメントの本領発揮といった感じかもしれません。
そして、その後、還元型のCOQ10が開発されたことによって、COQ10の体内での利用効率が更に改善されたのです。
それまでのCOQ10は酸化型と呼ばれるものだったのですが、体内でCOQ10は還元型へと変換されなくては利用されません。
この際には水素とエネルギーが必要となるのですが、この還元型へと変換する能力も加齢と共に衰えてしまうのです。
つまり、せっかくCOQ10を摂取しても、それが十分に使われないという事態が年齢と共に生じてしまいます。
還元型COQ10は確実に電子伝達系で利用されるうえに、還元型という特性から抗酸化の役割も果たしてくれます。
もっとも活性酸素が発生しやすいのは、この電子伝達系で電子と酸素が結びつく瞬間なので、ここでの抗酸化は非常に効果的といえるのです。
このように、一筋縄ではいかないのが老化防止でありアンチエイジングです。
ライフスタイルを見直して、上手に各手段を講じていけば、数年単位で大きな違いが現れてくることは間違いありませんし、そこに向かうのは一日でも早い方がいいのです。
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