北朝鮮有事で試される覚悟。トランプが安倍首相に突きつけた要求

 

日本の覚悟が試される

私たち、特に大人には、さまざまな義務があります。私たちは、約束を守り、義務を果たして暮らしている。

この世の中には、「危険」な仕事もあります。たとえば警察官や消防士。もしあなたの町で、凶悪殺人犯が立てこもったらどうでしょうか? 警察官は、「危ないから、俺行かない」とは言えません。いえ、言えますが、上司、同僚、部下からの尊敬を失い、クビになっても文句はいえません。そういうときは、命の危険を承知で行かなければならない。消防士の方もそうですね。大火事が起こっているときに、「焼け死ぬかもしれないから、俺は待機している」とは言えません。危険を承知で、消化にあたるのが当然です。

さて、日本とアメリカは軍事同盟関係にあります。アメリカは、日本が攻撃されたら、守る義務がある。しかし、アメリカが攻撃されても、日本は何もしなくてもよかった。ところが、集団自衛権行使を容認することにしたので、日本はアメリカを助けることができるようになった。だから、アメリカが攻撃されたら日本は全力で助けなければならないのです。もし助けなければ、日本が攻撃されたときアメリカは日本を助けないでしょう。

北朝鮮が、アメリカではなくまず日本を攻撃したら? アメリカ抜きで、核兵器を持つ北と戦うことはできません。また、中国は、喜々として尖閣を奪い、日本の抵抗が弱ければ沖縄も狙ってくるに違いありません。朝鮮戦争が起こるというのはそういうことです。

自衛隊で犠牲者が出るかもしれない。北朝鮮からミサイルが飛んできて、犠牲者がでるかもしれない(核ミサイルでなければいいですが…)。私たちは、そんな時代に生きている。パニくる必要はありませんが覚悟は必要です。

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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