Tさん:動かぬ証拠ですからね。最近では一般の方が我々警察官を撮影して観察するのを興味本位ならぬ趣味にしているとの話も聞きます。
吉田:それはどういうことですか?
Tさん:YouTubeとか動画投稿サイトへアップロードするネタ作りなんですよ。これが結構問題になってまして、警察官は公務中ですと肖像権がありませんので、ビデオ撮影されても何も文句は言えないことを利用してなんですけどね。
吉田:例え公務中で肖像権がないにしても、その公務を妨害するような撮影の場合はダメじゃないですか!
Tさん:そういうのを知らない方もやはり多いようで、まぁ基本撮影されたとしても私たちはその撮影理由とかを伺う程度しかできないですからね。交通違反で捕まった場合や職務質問された瞬間から、スマートフォンで動画を撮影し始める方が増え始めたんです。
吉田:でも、それって僕ら民間人からすると、警察官って威圧的な態度で押さえ付けてくる感じで常にマウンティングしてくるじゃないですか。僕は撮影する側を応援しちゃいますけどね。公務を妨害しない程度の撮影でしたら積極的に行なうべきだと思います。
Tさん:私たち同僚の間では正直撮影されるとやりづらいのは間違いないんですが、ヘタな発言もできなくなりますし、撮影されたら動画投稿サイトへ掲載される、と最初からそういう頭で接するようにはしてますけどね。
吉田:クルマでしたらドライブレコーダーが会話から全てを撮影してくれていますので、その映像をインターネットへ流すのは世界中で行なわれていますし、”誰かが見ている感”を警察官へ与えることは弱者の僅かながらの抵抗だと思ってます。Tさんは撮影されたことあります?