会社で政治の話題は控えよう。日本人が知っておきたい国際的タブー

20171012
 

海外のメディアで報じられたニュースを中心に解説する、無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』。著者である山久瀬さんはメルマガの中で、国際社会における日本人が知っておきたいタブーとその回避術について紹介しています。

 

日本人が知っておきたい国際舞台でのタブーとその回避術

今週のテーマは、「日本人が知っておきたい国際舞台でのタブーとその回避術とは」です。

【海外ニュース】

Offer your information voluntarily to create a comfortable environment to work in the global community. 

訳:自らの情報を積極的に語り、世界の人と働きやすい環境を創造しよう。 (山久瀬洋二のtwitterより) 

 

【ニュース解説】

北アイルランドに進出している国際企業の多くに規則があります。それは、会社の中で政治の話題をもちださないこと。このタブーをおかすと解雇されることもあるのです。どうしてでしょうか。

北アイルランドでは、イギリスからの分離独立運動が伝統的にあり、それがテロ行為にまで発展した経緯があります。しかも、この対立の背景にはカトリックとそうでない人々との宗教上の確執もあるために事情は複雑です。

そして、イギリス側に立つ人と、独立した上でアイルランドに帰属したいと思うこれらの人々が同じ職場に混在しているのです。北アイルランドの職場でそのタブーを破ると、会社が深刻な混乱にみまわれてしまう可能性があるのです。

最近話題になっているスペインでのカタロニアの独立問題についても同様です。スペインではカタロニアのみならず、北部のバスク地方にも独立運動が根強くあります。こうした事例は世界のいたるところでみられます。

このように、海外では政治の話題を職場に持ち込むことは非常識な行為とされるケースが多いのです。アメリカの場合、こうした民族や宗教の対立によって多くの人が移民として流れ込んできました。アメリカのパワーはその多様性にあるといわれています。しかし、それは同時に政治的、宗教的な立場の異なる人々が常にそばにいることを意味しています。

 

例えば、アメリカで3つの背景を持つ人がいて、夕食を一緒にしているとします。日本人、東欧系アメリカ人、そして中東系のアメリカ人です。まず、彼らはお互いに、相手がどういった背景をもった人かわかりません。日本人は外国からきているので、アメリカ人たちも多少はそのことを意識するかもしれません。しかし東欧系のアメリカ人からみるなら、前に座っている人がどこから来た人かはわかりません。

 

逆も真なりです。たまたま、何かの機会に相手が中東系の人だとわかったとします。しかし、その人がイスラム教徒なのか、さらに信仰を大切にしている人なのかどうか推測だけではわかりません。もしかすると、その中東系の人の出自は、イスラエルのために国を追われたパレスチナ難民かもしれません。実は、東欧系のアメリカ人の多くはユダヤ人の背景をもっています。であれば、お互いに相手のことがわからない以上、安易に自らの政治的スタンスについては語れないのです。

 

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