ロシア首相が初の択捉島入り。実効支配を進める露に日本はどうする?

 

では、日本は今、何をするべきか?

こういう大局を理解したうえで、日本は今何をするべきなのでしょうか?

  1. 「安保関連法案」は、「対中国」であり、ロシアにとって脅威ではないことを、繰り返し伝える。
    ホントのことですから
  2. 「アメリカがロシア攻撃をやめるよう努力します」といい、実際努力する

オバマさんに「自滅する中国」を渡して、「世界3大戦略家のルトワックさんは、『ロシアと組んで中国包囲網をつくったほうが【お得】だ』といってますよ」と伝える。

今回のメド北方領土訪問で、「岸田さんの訪ロがなくなった」とか「プーチンの訪日が微妙になった」とか、いわれています。はっきりいえば、「訪問がどうの」というのは大きな問題ではありません

問題は、安倍さんがプーチンと会ったときに、「島返してね!」と「しか」いえないところにある。ロシアから見ると、「その見返りは?」ってことなのです。

日本政府は、世界の危機的状況をはっきり理解していただき、戦略的に、

「中ロ分裂」
「米ロ和解」

を進めましょう。そうすれば、尖閣問題で 日米 対 中国の構図ができあがり、中国もなかなか手出しできなくなるでしょう。

image by: Wikipedia

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
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