そして、もうひとつ、詐欺に引っかかってしまう人の心理に、社会心理学でいう「確証バイアス」というものがあります。「確証バイアス」とは、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のことをいいます。
いったん、いい人だと思って信頼してしまうと、その後、いい人だと思うところばかりを拾い、「あれおかしい~」と違和感を持つ部分をあえて見ないようにしてしまうのです。人を好きになると、いいところだけを見るようになり、悪いところは見えなくなります。それで、周りの忠告もまったく耳に入らないのは、まさに「確証バイパス」によるものです。
では、なぜ、そうなるのでしょうか…。それは、いちいち疑うより、信じてしまっている方が脳にとって楽だからだといいます。
う~ん、妙に納得です。楽な方に流れる心理、わかります。詐欺師って、本当に人間の心理を研究しつくしているのだと改めて思いました。手強いです!
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