子ども任せは危険。老人ホームを自分で見て選んだ方がいい理由

hirota20171020
 

前回掲載の「100歳まで生きる時代に、老後も自宅で暮らすために必要な10のこと」で、自宅で死を迎えるための心構えを記してくれた無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者でマンション管理士の廣田信子さん。今回は、高齢者向けの住宅や施設に住み替える際に、他人任せにするのではなく「自分で見て確かめるべきポイント」を、その理由とともに紹介しています。

最後は施設等への入居も覚悟して備える

こんにちは! 廣田信子です。

100歳まで生きる時代に、老後も自宅で暮らすために必要な10のこと」でも書いたように、高齢者が自宅で住み続けるのは覚悟が要りますが、高齢者用の住宅や施設に住み替えるというのも覚悟がいることです。高齢者の住宅、施設等については、私よりずっと詳しい方も多いと思いますが、ちょっとまとめておこうと思います。

一般に「有料老人ホーム」と呼ばれるものは、老人福祉法が根拠法となる施設ですが、設備や居住スペース、サービスの種類や質によって入居時に掛かる費用も、月々に掛かる費用も大きな差があります。

入居時に自立生活できることが条件で、介護が必要になっても居られる自立型」と、介護が必要な人が入居する介護型」がありますが、実際は「介護型が9割を占めているといいます。「有料老人ホーム」は、必要なサービスが施設内で専従のスタッフによって総合的に受けられるようになっています(介護については内部で介護保険を利用する)。

入居一時金を支払うことで、生存している間ずっと利用できるというのは利点ですが、高額な一時金が必要なこと、すべてのサービスが用意されているので、依存度が高くなる、生活が管理され自由度が少ない、入居者間の人間関係がうまくいかないと居にくい場合がある、等のデメリットも考慮が必要のようです。

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