ざっくり書きましたが、他にも、「ケアハウス」等があります。施設によって入居条件もサービスの内容も違いますから、しっかり調べて選ぶことが重要です。
専門家は、入居を決める前に、下記の10項目のチェックが必要といいます。
- 自分が必要とするサービスがあるか
- 誰がサービスをしてくれるか
- 固定費以外の費用はどのくらいかかるか
- 誰とどのような契約をするのか
- 一時的に体調を崩した時はどうなるか
- 重度になっても住み続けられるか
- 退居しなければならない要件があるか
- 緊急時の対応はどうなっているか
- 医療との連携はどうなっているか
- 看取り体制はどうなっているか
口頭だけでなく、契約書を隅から隅まで読んで確認することが重要です。といっても、なかなか契約書の内容のチェックまで難しいと思ったら、契約書の内容を見てくれる専門機関もありますから、専門家の手を借りてでも、しっかり確認する必要があります。こんなはずではなかったというトラブルは多いのです。
また、実際に見学したり、周りの評判を聞くことも重要です。急に、子供たちが親を何とかしなければと施設を探すと、そこまでやっている余裕がなく、入れるところがあれば…となってしまうこともあります。
そして、専門家の話で気になったことがありました。資産を持っていて、それを使えばかなりいい施設に入れたとしても、不動産や株の処分は簡単ではないですし、遺産を減らしたくないという思いもあって、子供たちは、年金の額で入居できるところに…と、なりがちだと言います。子供たちがその方針を巡って争うこともあります。
自分が老後のためにと考えていた財産を、自分のために使えていない高齢者が結構いるといいます。やはり、自分がどの施設に入居したいのかは、金銭的なことも含めて、きちんと自分で決めて、意思表示しておいた方がいいのです。子供たちのためにも…。
言うのは簡単ですが、なかなかたいへんですね。
高齢化が進んだマンションでは、こういった住み替えに関する勉強会や見学会の開催も有益だと思いました。
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