また、もう一つ。朴槿恵氏の五親等にあたる親戚の男性が2011年9月6日に何者かによって殺された。パク・ヨンチョルという人だが、この人は体格も大きく重量挙げなどもやっていたようで普通の人以上に腕っぷしが強い人だった。やくざの世界にもちょっと足を染めたことがあるらしく、そんじょそこらのか弱き男性とは天地の差だ。この人が従弟にあたるパク・ヨンスという人に殺られたということになっている。
パク・ヨンス氏は体も矮小で性格もおとなしいタイプだったという。しかもこの二人はとても仲がよかったとも言われている。反対の殺人なら(体躯関係から)ありえるが、現実に起こった殺人というのは、周辺の人たちの見立てではありえないということらしい。つまり、何らかの背後勢力が、パク・ヨンス氏を犯人にしたてあげてパク・ヨンチョル氏を消すことにしたもの、というのが大方の見立てだ。
それでは、「誰が、なぜ」ということになるわけだが、そこのところがいろんな憶測が飛び交うだけで、決定打がまだない、ということだ。当然、背後に大きなお金がちらちらしていることははっきりしている。この事件も、朴槿恵氏あるはいチェ・スンシル氏が何らかの意味合いで関係しているんじゃないかということで、再捜査がまた始まったところだ。パククネゲートはまだまだ、終わりが見えない。
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