日本の広辞苑が「台湾は中国の一部」に改定。日台の絆に深い傷

 

岩波書店の広辞苑の中における台湾についての表記が問題だと言われているのは、次の3点です。

  1. 台湾の項目にある「1945年日本の敗戦によって中国に復帰し、49年国民党政権がここに移った」。
  2. 中国地図に、台湾が中国の26番目の省として記述されている。
  3. 日中共同声明の項目の記述で、「日本は台湾が中華人民共和国に帰属することを実質的に認めた」という記述。

確かに、国民党政権は台湾に入ってきましたが、中国に復帰はしていません。台湾は中国のひとつの省ではありません。そして、日本は台湾が中華人民共和国に帰属することを実質的に認めていません。よって、この3点が間違いだというわけです。

とくに3.について、台湾は中華人民共和国に帰属するという中国の主張に対して、日本側はその立場を「十分理解し尊重するとしただけで、「帰属を認めた」わけではありません。

これらのことに対しては、いくつかの在日の台湾関係諸団体が抗議を行っており、また、台湾メディアもこのことを報道したことから、台湾からも抗議の声が出ています。

中国メディアの環球時報は、このことについて、日本がこうした「雑音」にまどわされて中国からの強い反発を招くようなことはしないはずだ、と書いているそうです。

確かに、日本政府としての反応はそうかもしれません。しかし、蔡英文が総統になってから、台湾と中国の関係は本当に少しずつですが、確実に変ってきています。民間レベルでは、日台の絆は深まる一方です。

私も11月22日から27日まで、台湾に滞在し、多くの各界の方々や訪台した日本人の方々とお会いしました。

目下の台湾では、国民党と中国共産党が1992年に「一つの中国」で合意したとされる「92共識」(李登輝元総統をはじめ、そのようなものは存在しない、でっち上げだという声も多数)をはじめ、中国政府からの圧力を受け入れないというのが民進党政権の「不変の原則」です。

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