「体制転換」運動の展望は?
このプロジェクトがうまくいったとして、どの程度影響力をもてるのでしょうか? まず、中国国内には、「ほとんど影響をおよぼせない」でしょう。なぜ? 中国は、メディアを統制しているからです。
ちなみに、元ユコス社長のホドルコフスキーさん。プーチンに逆らって投獄され、シベリア送りにされた。2013年末に、釈放されました。彼は、ロンドンに逃れ、熱心に「反プーチン運動」を行っています。しかし、ロシア国内では、まったく影響力がありません。そう、ロシアメディアは統制されているので、国民はホドルコフスキーの流す情報に接触できないのです。
郭文貴さん、バノンさんのプロジェクトも同じで、中国国内への影響は、限定的になるでしょう。しかし、欧米人の「中国観」を変えるのには、大いに役立つ可能性がありますね。むしろそっちに力を入れるべきだと思います。
というわけで、今回は、「バノンさん、今何やってんの?」という話でした。