トランプに電撃解任された元側近が警告する、中国「覇権」脅威論

 

「体制転換」運動の展望は?

このプロジェクトがうまくいったとして、どの程度影響力をもてるのでしょうか? まず、中国国内には、「ほとんど影響をおよぼせない」でしょう。なぜ? 中国は、メディアを統制しているからです。

ちなみに、元ユコス社長のホドルコフスキーさん。プーチンに逆らって投獄され、シベリア送りにされた。2013年末に、釈放されました。彼は、ロンドンに逃れ、熱心に「反プーチン運動」を行っています。しかし、ロシア国内では、まったく影響力がありません。そう、ロシアメディアは統制されているので、国民はホドルコフスキーの流す情報に接触できないのです。

郭文貴さん、バノンさんのプロジェクトも同じで、中国国内への影響は、限定的になるでしょう。しかし、欧米人の中国観を変えるのには大いに役立つ可能性がありますね。むしろそっちに力を入れるべきだと思います。

というわけで、今回は、「バノンさん、今何やってんの?」という話でした。

北野幸伯この著者の記事一覧

日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。まぐまぐ殿堂入り!まぐまぐ大賞2015年・総合大賞一位の実力!

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ロシア政治経済ジャーナル 』

【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け