安倍氏は「最終的かつ不可逆的に」解決されたということをかなり強調していたけれど、本来は、加害者が被害者に対してそういうことを言うべきではない。確かに基本はそうなんだけれど、一度合意にこぎつけた条約を、「ああ、やっぱり問題ありだべ」といって簡単に合意反故。これではついていける国はないだろう。韓国の主要各紙も、TFの検討作業にはそれなりの評価を与えながらも日本に合意の再検討をたたきつけるやり方には慎重な姿勢で臨むべしと強く言っている。文在寅大統領のスタイルを見ていると、たぶん再検討をたたきつけることになるだろうと思われる。そうなると来年2018年の日韓関係はかなり厳しいものとならざるをえないだろう。たたきつけるようなことのなきことを祈るしかない。
北朝鮮問題も韓、米、日、そして中と露も含めて解決して行かねばならない状況でもある。2018年は早々から文在寅大統領の外交スタイルに注目となりそうだ。
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