イオンも瀕死。ドラッグストアに客を奪われ没落する大手スーパー

2018.03.12
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以前掲載の記事「なぜドラッグストアの食品は安いのか? コスモス薬品の型破り戦略」等でもお伝えしたとおり、食品販売に注力するドラッグストアが売り上げを伸ばし続けています。フリー・エディター&ライターでビジネス分野のジャーナリストとして活躍中の長浜淳之介さんによると、その勢いはスーパーマーケットの市場規模に迫るほど、とのこと。ドラッグストアがスーパーの年商を上回る日は来るのでしょうか。長浜さんがさまざまなデータを分析しつつ考察します。

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)、『バカ売れ法則大全』(SBクリエイティブ、行列研究所名儀)など。

ドラッグストアの食品スーパー化が、イオンの衰退を招くか!?

ドラッグストアの食品スーパー化が加速している。食品販売の拡大によってスーパーマーケット、特にイオンを始めとする総合スーパーGMSの売上減に多大な影響を与えている。

日本チェーンドラッグストア協会によれば、昨年6月1日現在のおよその市場規模は6.5兆円前年比5.6%増)、店舗数は1.9万店(前年比2.1%増)に達しており、「2025年に10兆円産業を目指し、その実現に向けて業界をあげて取り組んでおります」(日本チェーンドラッグストア協会・青木桂生会長、年頭所感)と鼻息も荒い。

ドラッグストアは2007年の市場規模約5兆円から、十年間で1.5倍ほども拡大している。10兆円ともなると、およそ13兆円でもう十年間停滞しているスーパーマーケットの市場規模に迫ってくる。スーパーは、2007年の約14兆円から漸減傾向なのに比して、右肩上がりのドラッグストアが中長期的にはその売上を抜くと考えられる。

日本はバブル崩壊以降長らくデフレに悩んでおり、スーパーの売上にはもろにその影響が及んでいるが、ドラッグストアは健康・美容への消費者の関心の高まり、高齢化社会への対応が成功して、成長軌道に乗っている。2017年の日本のGDP成長率が、デフレ脱却途上の前年比1.4%(名目)であることを考えると、いかにドラッグストアの成長率が高いかがわかるだろう。

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