水鳥を眺めながら満ち足りた気分に。京都「勧修寺」で穴場の花見

 

縁結びの寺

勧修寺は、醍醐天皇の母の両親が出会ったロマンスの場所です。「今昔物語集」に描かれている藤原高藤(ふじわらのたかふじ)と宮道列子(みやじのつらこ)が運命的な出会いをした場所です。この二人の間に生まれたのが、醍醐天皇の生母となる藤原胤子です。

勧修寺は、いわゆる洛中の有名寺院のような多くの人を惹きつける派手さはないかも知れません。しかし、質朴な雰囲気の中にどこか王朝の典雅さが感じられるところがこのお寺の何とも言えない魅力となっています。

見どころ

門をくぐると「氷室(ひむろ)の池」を中心に池泉回遊式庭園が広がります。周囲の山を借景した広大な自然美が目に飛び込んできます。晴れた日などはいつ行ってもとても清々しい気持ちにさせてくれます。

桜の季節の美しさはもちろんソメイヨシノヘイアンシダレザクラボタンザクラなどが柔らかい日差しと共に温かく迎えてくれます。

日本一水鳥が多い寺

池の中央にある中の島は夕方琵琶湖から帰ってくる水鳥の住処となっています。そのため水鳥を目当てに野鳥の会や、カメラ好きの方も多く訪れると言います。

この氷室の池は平安時代、この池に張る氷の厚さでその年の農作物の豊凶が占われたことがその名前の由来となっています。

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