水鳥を眺めながら満ち足りた気分に。京都「勧修寺」で穴場の花見

 

勧修寺型灯篭

見逃さないでいただきたいのは、書院の前庭にある石灯籠です。水戸光圀公の寄進で、「勧修寺型灯篭」と呼ばれる傘が平べったくて、面積が広いとても個性的なスタイルの籠なので必見ですよ。この灯籠を覆うように生えている「ハイビャクシン」は、 樹齢750年と言われる、日本無双の名木としても有名だそうです。

水戸光圀公は、大日本史を編纂するために京都のお寺などにはよく訪れていたようです。龍安寺の庭にも侘助の側に「吾唯足知のつくばいがありますが、これなども光圀公から寄進されたものです。

吾は唯足を知る」と読みます。禅の教えで、「私は満ち足りていることだけを知っている」という意味です。「だれもが自らの内に全てをもっていることを知るべし」という教えです。不必要な欲望を持てば不満ばかりを感じて満ち足りた幸せな気持にはなれませんよね。

立ち寄り

太閤秀吉が贅を尽くした「醍醐の花見」は当時では盛大なお花見でした。そんな花見の舞台となった、世界遺産・醍醐寺へは歩いて30分ぐらいです。小野小町ゆかりの随心院へ立ち寄りながら、うららかな春の日和を散策してみてはいかがでしょうか?

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

image by: 京都フリー素材集

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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