「客を集める」と「客が集まる」の違いが判らなきゃ商売はアウト

 

よく見込み客を集めて成約率を上げることが大切とか、反応率を上げていく方法とか言いますが、そのようなことばかりにフォーカスしているとアウトです。お客さんを数字でしか見られないようになったら商売、ビジネスなんて出来ません。お客さんは数字ではなく血の通った人間です。大袈裟ではなく、実際数字でしか見えなくなっていきほんとに大切なものを見失っていくのです。

なので、全うな商売、正しくビジネスをしようと思えば、集客はお客さんを集めるという考えをリセットしなくてはなりません。もっというと、集客という考えを捨てることからはじめなければならないのです。

とはいっても、言うが易しで、これが中々出来ることではありません。リセットしなくちゃいけない人ほど、「背に腹は代えられない」という言葉を大義にして自分の立てた事業や会社への信念すら簡単にひょいっと折り曲げて集客しなくちゃ! ってなってしまうのです。

「そんなことは言われなくてもわかってる」といっても、売上が落ち込んだり、客足が伸びないときには、ついつい集客のことばかりを考えてしまい、実際に採算の合う広告かどうかも分からないものに手を出したり、なんちゃらマーケティングってのがアツイらしいから、とりあえずやってみる、という人は多いのです。それでも「分かっている」と言いたいことも分かります。

でも、頭で分かっていることと理解することは違います。それは言われたことに対して分かっているだけのことであって、理解できていないということです。表面的なところにしか意識が向いていません。何をおいても集客が大事、というように集客ありきで商売、ビジネスをすると辛くなるのは結局、自社、自店であり、自分自身なのです。

仮になんらかの方法で集客に成功したとしてもまたしばらく経って、「あれ~? あのときは上手く行ったのにな~」と同じような悩みを繰り返す経営者や店長職の人はほんとにたくさんいます。

集客ありきで考えているからそうなるのです。言ってみれば、最初から履き違えているということすら分かっていないのです。なので、集客について悩んでいる、という時は、根本的な考え方から矯正していくしかありません。もしあなたが、集客で悩んでいるとすれば商売、ビジネスモデルが正しく出来ていないという状態であるということに疑いを持つことです。若しくは、マーケティングというものを根本から正しく理解する必要があります。

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