6月15日から施行される住宅宿泊事業法(民泊新法)を前に、国交省は「届出番号のない」民泊の予約を強制的にキャンセルさせると通知。これを受けて、世界で展開する民泊予約サイト「Airbnb」がとった異例とも言える「神対応」に、キャンセルで宿泊先を失った人々からも賞賛の声が挙がっていると紹介するのは、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者、廣田信子さん。廣田さんは、以前ご紹介の記事から大きく動いた国交省の英断と、健全な民泊の推進で人を幸せにしたいというAirbnbのブレない方針に拍手を贈っています。
民泊の流れを変えたAirbnbの神対応
こんにちは! 廣田信子です。
6月15日の住宅宿泊事業法施行を前に民泊に関する動きが激しいです。5月25日の記事「なぜ、あなたのマンションにも知らない外国人がやってくるのか?」からまた大きく動きました。
この記事の中で、正規の登録件数のあまりの少なさと、予約サイトから消えない大量の未登録物件の予約が半年先まで入っている現状で、果たして、ヤミ民泊はなくなるのか…危惧する声に対して、次のように書いています。
国のヤミ民泊取締りはここにきて本気だと思います。思えば、そうでなければ国家とは言えません。法律を作るまでは、民泊推進圧力等があって調整するのがたいへんだったと思いますが、国会で法律が成立し、施行された以上、それを守らせられなかったら、国の威信にも関わります。
ヤミ民泊を一掃しない限り、負担が大きく儲けにくい住宅宿泊事業法による正規民泊が健全に成長することも考えられません。
そして、その通り、国の本気を見る通知が出されました。6月1日、国土交通省観光庁観光産業課長通知が、Airbnb等の各住宅宿泊仲介事業者に急遽一斉に発信されました。届出番号、あるいはその他の正当な理由がないものは、既に確定済みの予約であってもキャンセルしなければならない旨の通知です。予約済みのものに対しては柔軟に扱ってもらえるような観光庁のニュアンスが一変した訳です。