【書評】予言しよう。日本はやがて必ず安倍ロス現象に悩まされる

 

この本は「偽リベラルがいかに欺瞞に満ちているかいかに日本の政治や経済社会をおかしくしているかを暴き、「本来のリベラル」とはどういうものか、その立場からすれば日本はどうあるべきかを伝えるために書かれた。立憲民主党がリベラルなわけがないし、ましてや共産党まで含めて「リベラル勢力」というのは、世界的に見ても非常識で恥ずべき認識違い、いや詐欺であろう

政権を投げ出した民主党が、正しい反省、自己批判を行っていれば、安倍政権が飽きられたときに政権復帰のチャンスはあったはずだ。ところが現実の民主党は「野党らしく振る舞うことに終始する」路線まっしぐら。ブーメランおかまいなし。民主党左派は自分たちをリベラル派と呼ぶようになった。その言葉は間違っているが、今さら「左派」とはいいたくない人たちから歓迎された。

平成の世で「リベラル」と称しているのは、リタイアして学生時代の気分を思い出して、照れ隠しで「リベラル」という仮面を被っている人たちが主力だろう。定年退職、年金暮らし、手厚い高齢者福祉を受けている暇人。彼らのいうリベラルとは、問題先送り願望の強い高齢者の世代的利益の擁護者である。

著者はブレない左翼政党にはそれなりの価値があると思っている。立憲民主党のような仮面政党は大嫌いだが、「社民党のようにいつまでも変わらない主張を正々堂々と飾らず続けてくれている党は、価値があるし好きでもあります。共産党は、戦術的に言っていることと本音に乖離があり過ぎて嫌いです」。まったく同感だな。福島瑞穂、日本語ヘタだけど面白い人~。

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