大企業が業績悪化で大規模に行われるリストラ。
終身雇用制度は崩壊したと言われ、AIに仕事を奪われて職業が淘汰されていく未来を考えたとき、キャリアというものをどうとらえたらよいのでしょうか。
キャリアとは
キャリアとは、その仕事で積み重ねてきた実績をさします。その実績は、仕事をする上でとても重要なものであり、キャリアを積むことこそが、未来を強固なものとしてきました。
そのキャリアが突然死するとしたら、今までの積み重ねをどう考えたらいいのでしょうか。
企業自体が突然死しかねない時代
今、個人のキャリアだけでなく、実績のある優良企業と考えられていた大企業までもが、突然死しかねない時代なのかもしれません。
時代の流れを読み違えて業績を落とし、グローバル化の波に乗れないことで、また時代から取り残される。
そうして、企業も個人も、積み重ねてきたものまでもが色あせてくるのかもしれません。
時代の変化
終身雇用制度が基本だった時代には、キャリアの一貫性はとても重要だと考えられており、職種を変えることなく、その道のプロとなっていくことが望まれてきました。
それは、即戦力のあるプロ集団として実績を上げることは可能でしょう。けれど、今の時代に求められている多様性や、バランス感覚、新しい時代への順応性などには弱いことも否めません。
急速な変化を続けるIT化、多言語の必要性、グローバルな思考、そこに、昔からのキャリアは求められていないのかもしれません。
キャリアの一貫性という罠
キャリアの一貫性を求める理由としては、「ひとつのキャリアに力を注げない人は、何をやっても長続きしない」という妄想なのかもしれません。
大学を卒業するときに、自分の特性も、活かし方も、得意な分野も理解できないまま、就職活動をして選んだ職種。そこで本当に力が発揮できているのでしょうか。
キャリアを突然死させないために
キャリアとは、その仕事で積み重ねてきた実績。
実は、そこには実績だけでなく、仕事をする上での基本的能力が蓄積されているはずです。
キャリアを突然死させないためには、その能力を新たな視点で活かしていくこと、これまでのキャリアを他業種で活用する方法を見いだせたとき、キャリアという名の陰に隠れていた、本当のスキルや能力が活かされていくのかもしれません。