アメリカのトランプ大統領は6月29日、ロシアのクリミア併合を今後認める可能性を示唆しました。ロシア以外の主要国と折り合いが悪くなりかねないこの発言の真意はどこにあるのでしょうか。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、中国との貿易戦争、パリ協定離脱など世界中と揉める米国の戦略は、軽はずみで慎重さに欠けていると指摘する一方で、「トランプ大統領が米国の真の脅威は中国という事実を悟る」ことを期待すると記しています。
トランプ、「クリミア併合」を認める可能性を排除せず
大部分の人にとっては、驚きであろう情報がでてきました。なんとトランプが、ロシアのクリミア併合を「認めるかもしれない」というのです。
トランプ氏、ロシアのクリミア併合を認める可能性排除せず 西側外交筋に不安感
6/30(土)10:55配信
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、来月行われるロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との会談でロシアによるウクライナのクリミア(Crimea)半島併合を認める可能性を排除しないとの考えを示した。
もう少し詳しく。
トランプ氏は、2014年のロシアによるクリミア併合に反対する米政府の立場を撤回することを検討していると報じられており、これについて記者団から質問されたトランプ氏は「成り行きを見なくてはならない」と述べた。
(同上)
これ、何なのでしょう?