記録的な猛暑が続く今年の夏。熱中症の心配もあり、外に出ることもはばかられます。そんな中、買い物には行かなければならない主婦のみなさんを呼び込むために、商店街をあえて「封鎖しろ」と語るのは、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。いったいどういうことなのでしょうか?
寂れた商店街は封鎖せよ!
猛暑が続くと、人は外出を控えます。出掛けなければ、消費活動は停滞します。
嗜好性の強い“ショッピング”は、少し我慢すれば良いのですが、日常的な“買い物”を控えるわけにはいきません。そこで登場したネットスーパーが、人気を集めています。家にいながら、ネットや電話で注文できます。
これは便利、と利用はするものの、本当は買い物に出掛けたいと思っています。買い物は、“必要性”ではなく、ひとつの“楽しみ”でもあるのですから。あれこれ見て歩き、お値打ち品を見つけるのが楽しいのです。主婦の楽しみを猛暑が奪ってしまっています。
時にはネットスーパーを利用するものの、やはり買い物に出掛けずにはいられなくなるのです。
そんな時、行き先は、巨大スーパー、巨大ショッピングセンターとなります。暑さには勝てないので、あちらこちらをハシゴすることはありません。一カ所ですべてが揃う場所を選ぶことになります。
そこで、苦戦するお店が出てきます。個人商店や商店街です。個人商店は、特徴があれば、目的買いでお客さまはやって来ます。しかし、夏場の商店街には人がいません。暑い中を歩きまわることは躊躇しますから。お店は開いているのに、シャッター通りのように閑散としています。
そんな商店街に人を呼ぶには、どうすれば良いのでしょうか。少し前までなら「朝市」や「夕市」、「夜店」などのイベントで集客することもできましたが、いまの日本の夏は朝も夜も暑く、花火大会でもなければ、誰も出歩きません。では、どんな手立てがあるのでしょうか。
『商店街を封鎖せよ!』
廃業・解体ではありません。商店街すべてを囲って、冷房を効かせるのです。巨大ショッピングセンターに衣替えするのです。
アーケードのある商店街なら、出入口をつくれば良いのです。通りに面し、両サイドに分かれている商店街なら、片サイドずつ細い密閉空間を作るのです。土地の権利などで不可能な場合は、商店街ごと引っ越すことも考えた方が良いのかも。
「費用の面で無理だ」と真っ先に言い出す、頭の固い商店会会長もいるでしょうが、いまのままではどちらにせよ潰れます。行政とも相談すれば良いでしょう。何らかの補助が受けられることも多いのです。普段何もしてくれない議員さんにも頼んでみます。切実に訴えれば、動いてくれるはずです。
猛暑の中の涼しい空間は、何ものにも負けない、“最高のおもてなし”となるでしょう。
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