若い時の貯金が50歳からの「第二の人生」では役に立たない理由

 

若い時の貯蓄100万円が40年後に14万円の価値に

第二の人生のためのお金は、「現金ではありません。日本はデフレが続いていますが、100年の人生を考えると、お金の価値は下がっていきます。経済学者が言う「円の価値」は「円」のみの価値を言っていますが、かつてラジオを聞いていたのに、白黒テレビになり、さらにカラーテレビになるように、どうしても生活はより豊かになりますから、「人間が感じるインフレ率が大切です。

筆者がかつて計算した時には、仮に円の価値が同じでも、実質的に他人と同じ暮らしをするには、年率3.1%は持っているお金が増える必要があります。そうすると、今、自分が持っている100万円は20年で54万円に、40年で29万円になります。つまり30歳の時に100万円を持っていても、50歳で54万円、70歳で29万円になってしまいますから、「若い時の貯金は第二の人生では役に立たない」ということです。そして今、インフレ政策をとっていますから仮に政府の言う2%のインフレが続いたら、100万円は40年で14万円になりますので、まったく役に立ちません。

そこで自分が稼いだものをできるだけ早く、土地と株に変えておく必要があります。土地はだれでもその価値が変わらないか上がると思っていますが、株は「会社の価値」ですし、会社は定年の人が辞めて新人が入ってくるので、「年を取らない自分」のようなものです。それもできるだけ特定の会社の株を買うのではなく、日経平均にスライドするファンドのようなものを持つことです。

そして、現金は40歳になってから貯蓄を始めて、一気に60歳までの20年間で蓄積します。そうすると、若い時に買ったファンドや土地があり、40歳からの貯金と合わせて「楽な老後」を暮らすことができます。

次に、人間関係ですが、これは家族にしても、友人、知人、仕事の関係者のいずれも「恩を貯金する」貯恩)がベストです。よく「ギブ&テイク」と言いますが、人間は「こちらが何かをしてあげる(ギブ)」のがまず最初で、それに対して相手が自分にしてくれる(テイク)になります。だから、元気で力のある第一の人生の時に、家庭を大切にして家族に愛情を注ぎ、友人知人を大切にしてなんでも骨を折り、社会に対して献身すると、第二の人生では多くの人が自分にを返してくれます

それにはまず「ありがとう」の精神であり、次に「自分がやります」ということでしょう。人間は一人では生きていくことができません。お金よりなにより大切なのは自分を愛してくれる他人であり、なぜ自分を愛してくれるかというと、かつて自分が愛したからなのです。

第三は健康ですが、第一の人生では健康と運動はそれほど関係がありません。むしろ運動と健康が関係するのは第二の人生からで、50歳を過ぎてからの運動で十分間に合います。「若い時に体を鍛えておいたほうが良い」というのはあてになりません。50歳を過ぎてからの健康法は前回に詳述しましたので、それを参考にしてください。

そして最後に「学力」です。「知識」と言ってもよいのですが、「知識+考える力」なので、学力と表現しました。第一の人生はどちらかというと「ガムシャラな人生」なのですが、第二の人生は時間に余裕があります。なにしろ50年の時間がありますし、成長や学校の時期がありませんから、たっぷりなのです。

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