お客様を「友人」に置き換えるだけで、接客はここまで上手くいく

 

例えば、友人が来店してくれたとして、いきなり、「何かお探しですか?」と、聞くでしょうか?聞きませんよね。その前に、挨拶をするでしょうし、「最近どうしてるの?」とか、「今日はどうしたの?」的な会話をするでしょう。そこから、「今度〇〇に行こうと思ってて~」なんて会話が始まったら、「えー! うらやましい!いついつ?」みたいに広がっていきます。

そして最終的に、「だから、こういうのが欲しいんだよね」という流れが生まれて、「だったらこれがいいよ」と、商品を勧めることができるはずです。ここには、売ろうという気持ちよりも、友人の話に合わせて、「これがあった方がいいよ」と、自然に勧めてしまう気持ちがあります。

接客だって同じなのです。昔と比べて、特に一般的なお店には、確実に何かを求めて来店されるお客様は減りました。そんなお客様に、「何をお探しですか?」なんて質問をしても、答えが返ってくるわけがありません。だったらその前に、コミュニケーションをとって、しっかり会話をすることが必要です。

誰だって、友人相手にはできるのですから、お客様相手にできないという道理はなくて、結局は、自分次第なのです。この感覚に慣れてきたら、そこから「売る」という気持ちを足していけば、より提案に無理がなくなり、説得力が増してきます。

友人相手だとしたら、どんな対応になりますか? 少し考えてみてください。

今日の質問です。

・友人が来店したとしたら、どんな会話をしますか?
・その会話の中で、商品を勧めることになるとしたら、どんな勧め方になりますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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