『スノーボール』の筆者アリス・シュローダーさんはいいます。
「使う金ははいる金よりもすくなく」がじっさいにバフェット家代々の標語だったかもしれない。そこに、「借金をつくらない」という当然の結果がくわわる。
(同上)
シンプルすぎる話ですが、本質をついています。私も47年生きてきて、「お金にまつわるさまざまな悲劇」を見聞きしてきました。その90%以上は、「借金が返せなくなったこと」と関係しています。もちろん、不動産投資家など、「借金なしではやっていけない人たち」もいるでしょう。あるいは、自宅についても、「ローンなしで、現金即金で買った」という人は、ほとんどいないでしょう。それでも、できるだけ、
- 使う金は、稼いだ金より、少ないように
- 稼いだ金の一部は、貯金するように
- なるべく借金はしない
などを、常に気をつける必要があるでしょう。冒頭に書いたように、世界でも日本でも、経済に暗雲が漂いはじめています。しかし、たとえ危機が起こっても、1~2年暮らせる貯金が確保できていれば、安心感が違いますね。
ちなみに今回の出所は、アリス・シュローダーさんの『スノーボール~ ウォーレン・バフェット伝』です。この本は、バフェットさん自身が認めた唯一の「公認伝記」。本当に細かく書かれているので、バフェットさんのことを知りたい方は必読です。
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