【書評】中韓が捏造した歴史をマスコミが喜んで受け入れる理由

 

日本が中国や韓国と歴史問題を論議しても、絶対に結論が出ないのはなぜか。著者は、歴史という概念が国によって違うからだと説く。民主主義国の歴史と、中韓のいう歴史とは違う。中韓では歴史的事実より「建国イデオロギー政治イデオロギー」が重視される。「物語イデオロギーに変わったといえるのだ。

中国は共産党指導者が帝国主義の日本軍を打ち破って現在の国家を建設した、ということになっている。事実は日本軍を打ち破った主体は国民党であって、その国民党に勝った共産党が中華人民共和国を建国したのだ。対日戦の勝者ではなく内戦の勝者である。だから、中国の建国は日本が敗戦した1945年ではなく、中国民衆が共産党を選んで、国内内戦に決着がついた1949年である。

韓国も帝国主義日本に対して独立運動を戦いその圧政を打ち破って建国を達成したという建国イデオロギーにしがみつく。韓国は日韓併合に基づいて日本に併合された。植民地ではない。日本は韓国と一度も戦争をしたことはない。韓国が戦勝国だという主張は歴史的事実ではなく「建国イデオロギー」である。韓国という国家は戦勝国のご都合主義で生まれた。それが歴史的事実だ。

中韓2か国における歴史とは、「建国イデオロギーを骨格に歴史的事実を断片的に貼り合わせたものだ。共通するのはそれを正当化するための「反日イデオロギー」であり、それが彼らの現代史なのだ。中国がなぜ今頃になって日本との戦争のことを言い出したのか。共産党独裁の正当性が失われており、いまや歴史的事実と違う「建国イデオロギー」を持ち出すことしか術がないのだ。

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