「時間軸」は、シンプルなものです。
ふりかえりはあくまでも、何かの基準があってやるものですから、その基準を定めなければいけません。ですから、そもそもの取り組みや学びを始めたタイミングがいつか(過去)、そして、ふりかえりをするタイミングがいつか(現在)、の時間軸をしっかり把握する必要があります。
これが曖昧になってしまって、「あれ? できなかったのっていつだったっけ?」となってしまうと、成長しているかどうかを実感しにくくなってしまいます。特に、
- できなかった時はいつか
- できるようになった時はいつか
- 今現在はどうか
は把握しておきたいところです。
そこに加えて、「数字」のふりかえりをします。成長できたかどうかを測るために、過去の数字と現在の数字を見比べることで、曖昧ではない、明確な結果が見えます。こちらも、
- できなかった時の数字はどうだったか
- できるようになった時の数字はどうだったか
- 今現在の数字はどうなっているか
を把握しておくことで、成果が実感しやすくなります。例えば、接客のファーストアプローチの話であれば、
- できなかった時
→ファーストアプローチの成功率40% - できるようになった時(目標突破時)
→ファーストアプローチの成功率60% - 今現在
→ファーストアプローチの成功率70%
みたいなことをふりかえりで確認します。たとえ目標を突破できていなくても、当初できなかった時と比べて見ることで、少しでも上がっていれば、成長できているし、下がっていれば、成長ができなかったので、次にやるべきことが何かを探すきっかけになります。数字は、いろんな見方ができるものなので、自分がふりかえりたい項目について、必要な数字をすくい上げることが求められますね。
これら2つの項目に加えて、それぞれで、
- できるようになったから、次は何を目指すか
- できなかったことに関して、何をすればできるようになるか
- 今はまだできていないけど、以前と比べてできるようになった部分はどこか
など、細かくふりかえりをしていくことができると、より質の高いふりかえりができます。正しく成長を実感するためにも、しっかりふりかえって、ご自身の成長度合いを確かめていきましょう。
今日の質問です。
- ここ最近で、何か目標を立てたことはありますか?
- その目標について、質の高いふりかえりをするとしたら、どんなやり方ができますか?
image by: Shutterstock.com