NHKクロ現も紹介。「退職代行サービス」を利用せざるを得ぬ人々

 

所長 「『退職代行サービス』か。そういえば、この間、クローズアップ現代で放送していたな」

新米 「所長もご覧になったのですか?いま、そのTVの話をしていたんです」

所長 「そうかい、退職したいのに、引き止められ、退職できない従業員さんを助けることは、ブラック会社に対してなら、やってあげたい気持ちはあるけど、やり方によっては非弁行為になるからね。安易に手を出すことはできないなぁ」

新米 「え?弁護士法違反ってことですか?」

E子 「そういうことね。従業員さんと勤務先の間に入って交渉事をすることまでやるのは、非弁行為になってしまうから、そこまではできないわね」

大塚T 「片側からの相談やアドバイスなら大丈夫でも両者間に入るのは難しいですね」

新米 「そうなんですねー」

E子 「ある退職代行のサービスの流れは、

  1. サービス申し込み
  2. 担当者がLINEや電話にてヒアリング(退職理由、退職交渉の状況等)
  3. 料金支払い
  4. 退職者本人が対応する必要がある事項の実施(退職届の提出、制服の返却等)
  5. 担当者が会社に退職連絡を代行(退職理由の説明等)
  6. 退職完了

ってHPに書いてあったわ。代行サービス会社だって、弁護士法違反にならないように気をつけないといけないものね」

大塚T 「弁護士以外の人が報酬をもらって法律にかかわる仲裁や和解の交渉をすることは、弁護士法律違反になるから、退職代行サービス会社ができることは、非弁活動にあたらない退職の伝言や説明質問などに限られるってこと。非弁リスクを避けるために、顧問弁護士の指導を受けながら業務を行っていると書いてあるHPもあるわ」

新米 「じゃぁ、そういう方法なら、うちだってできるってことなんじゃないですか?」

所長 「いやぁ、私なら気持ちが伝わると深入りして、思わず和解交渉してしまいそうだから、避けておいた方が良いだろうね」

新米 「そっかー、ボスはとことん行っちゃいますから、ね…」

所長 「なんだ、その言い方は?!(笑)」


 

クローズアップ現代 2018年11月28日(水)放送 なぜ広がる?「退職代行」サービス

 

新入社員の理想の職場 9年前との比較

<現在>

  • お互いに個性を尊重する
  • お互いに助け合う
  • ルール・決め事が明確

 

<9年前>

  • 活気がある
  • 皆がひとつの目標を共有している
  • お互いに鍛え合う 

image by: Shutterstock.com

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【著者】 イケダ労務管理事務所 【発行周期】 週刊

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