軍事力を強化すれば戦争が起きる、憲法9条は絶対に変えてはいけない、という根強い意見があります。私はそういう人たちによく考えてほしいのです。恒久平和を念願するということなら、侵略される前のチベットにも朝から晩まで平和を祈り続ける27万人もの僧侶たちがいました。しかし、中国はそんな罪なき人々を無慈悲にも投獄、虐殺し国土を奪ったのです。
「9条を守れ」と主張する人の中には、侵略軍に占領されて非武装のまま抵抗することを主張する人や、軍事的に抵抗することはかえって国民の犠牲を増やす、と訴える人もいます。しかし、侵略され植民地化された国の実態や人々の悲しみを知る私には、いずれも到底受け入れることのできない発言です。現実を知らない人間の単なる戯言のようにしか響きません。
法整備をして自国を守る体制をしっかり整えることが、現段階では平和を保つ唯一の道なのです。
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