日韓の衝突不可避、米が北攻撃?最後の調停官が2019年を大胆予測

 

次に日韓関係の著しい悪化がさらに進むことになるでしょう。徴用工問題は、面白いことに外交問題から、韓国国内の政治マターに変容してきましたが、韓国海軍の駆逐艦による航空自衛隊のP1哨戒機へのレーザー照射問題や、韓国海軍による竹島“防衛”作戦の訓練の実施など、非常に日本の癪に障るような事態が頻発してきており、日本政府も外交ルートを通じて非難していますが、2019年に入ってこれらの懸念事項は一層エスカレートすることになるでしょう。

ただ、この日韓の問題は、双方の努力によって回避可能です。韓国側については、まず一切の誤解を招くような威嚇行為は慎まないといけません。先日の哨戒機へのレーザー照射は、もし相手が米軍や中国の軍なら、即時に撃沈されているであろう深刻なレベルの行為と捉えられています。

また、少々物騒ですが、このまま日本の国民世論を反韓国に持っていくような行為を取るのであれば、竹島問題などを機に、どのような軍事的な衝突が起こるかもしれません。そうなると、これまで戦後慎んできた日韓の直接衝突が起こり得ます。日本側としては、今回の抗議や非難は正面からの外交的な策だとは考えますが、賢明だったかどうかは不明です。

今回の韓国側からの言い訳がいくらばかげていても、それに乗ってあげて、事態をやりすごすという“大人の手”もあったでしょうし、やり過ごしつつ、行為の重大さを分からせるために、逆にレーザー照射に匹敵する行為を“返す”というとてもデリケートな対応策も取れるかと思います。

いろいろとハンドリングが難しいのですが、2019年に迎え得る日韓衝突は、不可避と言わざるを得ないギリギリのラインまで来ているように思いますし、2018年になって日本の政府関係者や自衛隊から聞こえてきた「最近、韓国はどうも日本を下にみているのではないか」、「なめられている」との声は、非常に懸念するレベルにまで緊張が高まりつつあることを示しています。

裏には、竹島問題で騒いでも、慰安婦の問題で騒いでも、日本は結局何もしないという思いがあるのだと思いますが、仮に今回の愚行が軍部の単独行動であったとしても、このままエスカレートするようであれば、外交ではもう解決できないレベルに達してしまうかもしれません。(昨年末に、ソウルで開かれた日韓外交部の会談でも、その不穏な要素が垣間見られます)。

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