するってぇと何かい?落語のまくらが接客に役に立つってのかい?

 

こうして見ていくと、お笑いに限らず、仕事に活かせるようなものは、どんなところからでも得られるように思います。

よく、その事柄について専門ではない人のことを、「門外漢」と呼びますよね。全然仕事に関係がないとか、その仕事の経験なんて一度もないような人は、みんなそうなります。ですが、そういう人が持っている能力や技術にも必ず何かしらのヒントは眠っているはずなんです。

事務員からすれば、営業の仕事は門外漢ですから、仕事自体は、よくわからないかもしれません。だから、営業の仕事のやり方を事務の人に聞いても、なかなか上手い答えは見つからないでしょう。ですが、よくよく仕事を見ていくと、営業マンはめちゃくちゃ資料作りをするので事務員の資料作りの仕方がものすごく参考になるかもしれません。「これって、どうやって資料作ればいいんですか?」と、事務員の人に聞いてみれば、一瞬で簡単な解決法が見つかることだってあるのです。

販売の仕事だって同じです。お客様をお見送りする時に、同じ販売業の仕事ぶりを参考にすることはもちろん大切なことです。しかし意外と、関係なさそうに見える、芸能人のマネージャーをしている人や、高級ホテルのドアマンの仕事ぶりが、参考になることだってあります。お辞儀の仕方ひとつ、荷物の持ち方ひとつに、ヒントを得られるかもしれないのです。

自分が今、欲しいと思っている技術や能力にはどんなものがあるでしょうか。それを解決してくれるヒントを持っているのは、何も同じ業界の人だけとは限りません。それをいかに見つけるかも、また、よりレベルの高い接客をするためには大切な能力ではないかと思います。

今日の質問です。

  • 求めている能力や技術のヒントを持っていそうな門外漢の人は、どんな仕事をしていますか?
  • その人の仕事ぶりを参考にするためには、どこでどんな行動をする必要がありますか?

image by: TK Kurikawa / Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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